3500億円で「中野サンプラザ」再開発断念に学ぶべき 少子化の日本に“血税マンション”は必要ない
100億円は高いから1,800億円、の意味不明
資材価格や人件費の上昇を受けて建築工事費が高騰し、当初の計画どおりに進まなくなっている再開発事業が、このところ全国で増えている。JR中野駅(東京都中野区)のすぐ前に建つ複合施設「中野サンプラザ」の再開発が、事業としての成立が困難になって白紙に戻されたのは、その象徴である。
結論を先に述べれば、まずはよかったというほかない。日本を破滅に導く再開発事業が見直されるきっかけになることを願わざるをえない。
1973年に開館した中野サンプラザは、国内外のアーティストなどがコンサートを開催したホールがあることでも、その名が知られている。...