「令和の無責任男」 山尾ショックで露呈した玉木代表の「トンズラ体質」
「山尾ショック」に国民民主党が揺れている。コア支持層の離反が止まらず、同党の勢いに急ブレーキをかけているのだ。そんな中、関係者が明かした玉木雄一郎代表(56)の“素顔”とは――。
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「公認が白紙になるなんて全く思っていなかった」
改めて「ショック」の経緯を振り返っておくと、国民民主党が5月に参院選比例代表での擁立を発表した山尾志桜里氏(50)の公認取り消しを決定したのは6月11日。その前日に彼女が開いた出馬会見では、不倫疑惑に質問が集中した。
「不倫問題が公になった2017年当時、彼女は男女関係を否定しました。不倫相手の元妻が20年に自死したことは報じられていましたが、最近になってその死装束がウェディングドレスだったと明かされ、再び問題視されたのです」(全国紙の都庁担当記者)
10日の会見に出席したベテランカメラマンの堀田喬氏(79)が話す。
「今回の会見でも、山尾は“8年前に言ったことは事実”と不倫を否定し、出来としては20点や30点の会見だった。それでも彼女は公認が白紙になるなんて全く思っていなかったんだ」
堀田氏は、山尾氏や須藤元気氏(47)、足立康史氏(59)、薬師寺道代氏(61)ら同党比例候補を指して「汚物まみれの4人衆」と命名した人物だが、
「会見後、山尾と会話したんだよ。5月に須藤が街頭演説をやった際、記者から囲み取材を受け、過去の反ワク発言を追及された。でも次の演説先へ向かう時間が迫り、途中で逃げるように打ち切ったため猛批判を浴びた。その経緯を知ってたから彼女に“今後、街頭演説をする時には移動時間を長めに見積もっておかないとダメだぞ”と忠告したら、“分かりました”と力強く答えていた」(同)
謝罪は「ごめんね」の一言だけ
直前まで出馬に意欲を見せていたという山尾氏にとって、理由はともあれ、公認取り消しはまさに寝耳に水だったに違いない。山尾氏を知る国民民主党関係者はこう言う。
「そもそも山尾さんは国政に復帰するつもりなんてありませんでした。でも昨年来、玉木さんから“戻ってきてほしい””一緒にやろう”などと熱心に口説かれ、悩みに悩んだ末、国政への再挑戦を決意した。それなのに公認取り消し後も正式な謝罪はなく、ショートメッセージで“ごめんね”の一言で済まし、その後も連絡はないと聞いています」
こうした玉木氏の無責任なトンズラ体質はいまに始まったことではない。昨年の衆院選で国民民主党候補として岡山1区から出馬した、現赤磐市議の佐々木雄司氏(54)が語る。
「私は赤磐市議を3期10年務めた後の23年、旧知の同党岡山県連の幹部から衆院選への出馬を打診されました。ただし1区には自民党の逢沢一郎先生がいるため、小選挙区で出ても勝てる見込みはない。だから誘いに対して固辞を続けていたのですが、すると県連側が小選挙区だけでなく、“比例単独1位でも登録する”と重複立候補を提案してきたのです」
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